毎年夏がくると「8耐の季節か〜」と思われる方は鈴鹿の住人かあるいはバイク馬鹿でしょうね。くそ暑くて、くそ長くて、くそ遠い(遠方に住む方)。それでも惹かれる真夏の祭典、それが鈴鹿8時間耐久ロードレース。今年も三重県は聖地鈴鹿で7月24〜27日に日本中からバイク好きが集まる祭典が始まるぞ〜!!いや〜楽しみっすね。
まずは去年のおさらい
去年の成績忘れた方もいらっしゃるでしょう。復習がてらにチェック!
- #634 ムサシ RT ハルク・プロ 214周 8:00’01.280 BS
- #12 ヨシムラスズキレーシングチーム 214周 8:01’53.276 BS
- #071チーム カガヤマ 213周 8:01’52.258 DL
どうでしょう?思い出しましたか?
去年は見て頂くと分かるように8時間過ぎてすぐにゴールしています。1秒ですよ?これも計算通りだとしたらすごいですよね。
優勝 ハルク・プロ
あとで述べますがこのチームに参加していたマイケル・ヴァンデン・マークが予選すごく調子が良くて関係者が驚いていたらしいです。しかし本戦は1時間しか走っていません。初めての8耐ですから十分な仕事をしたと言えます。チームメイトは高橋巧選手、レオン・ハスラムでした。高橋選手は調子はまあまあでしたがハスラムが脚を怪我していて調子が100%ではありませんでした。優勝の勝因はやはりライバルのTSRがリタイアしたことでしょう。清成さんがライダーの時にデグナー2でリア流れてのハイサイドでやっちゃいましたね。あれは何度も見返しましたが多分ティアオフがたまたま加速中に下に入っちゃって滑ったのではないかと思います。直前にコケた別のライダーのかもしれません。ただ、それが8耐。This is Hatitai.であります。大きな怪我しなかったのが幸いです。TSRのスタッフがTVで泣いていて私も泣いてしまいました。後、勝因はやはり安定した走りができていたということでしょう。高橋選手はあまりコケないライダーですし、前述したハスラムは怪我していなかったら調子乗ってコケてたかもしれないです(得意のブレーキング時の膝パタパタあまりなかったし)。
準優勝 ヨシムラスズキ
期待してた分がっかりしました。エースの津田拓也選手が思うように伸びなかったことが敗因ではないかと。チームメイトは青木さん、ジョシュ・ブルックスです。
3位 TEAM KAGAYAMA
この年、一番の目玉。ケビン・シュワンツが8耐に帰ってきました。そしてTEAM KAGAYAMAとしても初出場。最高の順位だと思います。チームは加賀山選手、芳賀選手でした。芳賀さんがスズキって事も驚きでしたが、シュワンツでかすんでしまいました。ただこの成績は間違いなく芳賀さんの頑張りなくしては取れなかったでしょう。
おさらい動画
▼思い出が蘇ってくる。暑そう〜
今年の目玉は?
さて、2014年8耐。毎年毎年、サプライズがあります。行ってみよう!
TEAM GREEN 始動
2013年12月17日に8耐でTEAM GREENで出場することを発表しました。監督は釈迦堂利郎、ライダーは後で説明します。カワサキ直系では13年、TEAM GREEN としては22年ぶりらしいです。最近までカワサキといえばトリックスターでしたが今年は本社が直々に来ちゃいましたね。カワサキファンはこちらに情報ありますので足を運んでみてください。というか行くっきゃないでしょ。来年は分からないですからね〜。
ヨシムラ 2台体制 一台はレジェンド!
2014年3月1日 ヨシムラ60周年と言うことでなんと2台体制で臨みます!一方は現役ライダー3名の#34号車、そしてもう一方はレジェンドライダー含む3名の#12号車。たぶん2台体制は2007年の加賀山、秋吉ペア以来だと思います。いつも話題性ありの人選。ヨシムラさんありがとう。ちなみにヨシムラ今年60周年らしいです。
そして今年のエントリーリスト
HONDA
#11 F.C. C. TSR Honda (BS)
秋吉耕佑,ジョナサン・レイ組。今大会大本命です。去年も本当はこのペアだったろうが、秋吉選手が怪我をして急遽代役として清成選手が加わった形でした。結果リタイアだったが今年は同じ轍を踏まないであろうし、今年は秋吉選手がJSBにフル参戦していなく、8耐に向けて仕上げてくるだろう。チーム力もあり秋吉・レイ組もマシンのセッティングは慣れているだろうし、もし全てのライダーがミスもなく周回を重ねるのであれば間違いなくこのチームが優勝だと思う。あえて言うなら昨今、登録ライダーは3名が多いがこのチームは2組。当日、どちらかにトラブルが発生すれば……。
▼秋吉耕佑。韋駄天は健在か!?彼はウェットでも強し。
▼ジョナサン・レイ。通称ジョニー、かわいい子供がいます。
#634 MuSASHi RT HARC-PRO. (BS)
去年の優勝チーム。今年も去年と変わらず同じメンバー。ただ、今年は去年よりもさらに強くなっていると予想される。理由としてまず、WSSでのマイケル・ヴァンデン・マークの活躍があげられる。マシンの性能(CBR600RR)が良くなった可能性もあるが、本人のレベルが上っていることは、去年いきなり1000RRを乗りこなしている所から想像できる。体力が心配である。そしてこのチームのエースである高橋巧選手。今年のJSBでは久しぶりの優勝かと思えば連勝してしまっている。毎年アメリカに修行に行っているようだがその経験が今年爆発したのだろうか?それとも中上選手に触発されたのだろうか?期待できます。逆に心配なのがレオン・ハスラム。今年のSBKでもぱっとしませんし、調子に乗らず無難に走る方が#634にとってはいいのかもしれない…
▼エース高橋巧!今大会注目選手。
▼WSSでは絶好調!
▼個人的に嫌な予感がするL・ハスラム。
YAMAHA
#07 MONSTER ENEGY YAMAHA with YSP (BS)
今大会の為に作られたチーム。ライダーは我らが中須賀克行選手、去年8耐でチームメイト(YART)のブロック・パークス、去年はヨシムラだったジョシュ・ブルックス(現在ミルウォーキー・ヤマハ)。皆8耐経験者であるがそれぞれがどのライダーにマシンを合わせるかで成績が変わってきそう。それは間違いなく中須賀さんでしょうけど、即席チームってこういう所が弱いような気がする。ライダーの実力は折り紙つき。
▼中須賀克行選手。予選期待しちゃっていいですか?タイヤはBS。
▼去年の8耐ではイメージが薄いです。B・パークス。
▼今年はヤマハですか〜。そうですか〜。J・ブルックス。
#7 MONSTER ENEGY YAMAHA-YART (PI)
いわゆる世界耐久レギュラーチーム。8耐もポイントの対象なので数々の耐久チームが参戦しています。トミー・ブライドウェルは今年↑のJ・ブルックスと共にBSBでミルウォーキー・ヤマハで走っています。ウェイン・マクスウェルは桜井ホンダで8耐を走ってました。私の頭の中では「うぇいんまくすうぇるじぇいみーすたふぁー」が一つの単語になっています。リック・オルソンは知りません。調べた所、2009にオーストラリアスーパーストックの600ccのチャンプで現在26歳のオージー。現在はYARTに所属中。他にフル参戦しているのかが分かりませんでした。ポイントは今年はミシュラン→ピレリに変わった事。去年は中須賀さんがいわゆる予選タイヤでのポールでした。
▼トミー・ブライドウェル
▼ウェイン・マクスウェル
▼リック・オルソン
SUZUKI
#12 Legend of ヨシムラスズキ シェルアドバンス (BS)
レジェンドなんてそうそう言われません。しかしまさにレジェンド。ヨシムラさんよくやってくれました。去年シュワンツがチームカガヤマで走った時私はなぜヨシムラじゃないのか!?とずっと思っていました。そうでしょ皆さん。しかし今年の発表でヨシムラ入り。分かってらっしゃるヨシムラさん。今年も参戦ケビン・シュワンツ。御年50歳。でも我らが東海の暴れん坊には叶いません(笑)そして相棒はこれまたサプライズな辻本聡選手。私は実際に知っている姿は見たことがないので結構ワクワクしちゃってます。ヨシムラと言えば辻本選手も忘れてはならないし、’86年には共に8耐を戦っています(予選6番手、決勝3位)。’86年は#12でしたが今年は#34の方がしっくりきたかも?そしてそして第3ライダーとして青木宣篤選手。皆さん長身なのでセッティングはし易いのでは?あとこのチームのエースって誰なんでしょうか?
▼去年の経験から今年は更に速いかも!?K・シュワンツ。
▼辻本さんの解説最高です。是非後で自分を解説して欲しい(笑)
▼本当なんでもこなしますぁ。今年はスズキの方で忙しいはずなのに…。
#34 ヨシムラスズキ シェルアドバンス レーシングチーム(BS)
#12と対比するとこちらは現役チーム。JSBからの津田拓也選手と、2013年はミルウォーキーヤマハで、今年またスズキに帰ってきた(タイコスズキ)ジョシュ・ウォータース。そしてサプライズとして第3ライダーランディ・ド・プニエ。すごく豪華なメンツです。ただ、今年ぱっとしない津田選手。今年ぱっとしないJ・ウォータース(去年もだけど…)。今年はテストのみのドプニエ。いきなり8耐で成績だせるのかな?ただチーム力は1,2を争うチームなのでどうマシンを仕上げるのでしょうか?それ次第かな?正直個人的に選手の華は別として、微妙な感じ…。(たぶんエースの)津田選手がどこまで本番走るかでしょうね。それにかかってる。
▼外国人から見たらこのヘルメットってどうなんでしょう?気になる。
▼今年はスズキですか〜、そうですか〜。J・ウォターズ。
▼来年はモトGPスズキライダー濃厚なイケメン。裸にさせたらNo.1。
by motoGP
#17 Team KAGAYAMA & Verity (DL)
今年は2度目の参戦、チームカガヤマ。今年は去年に引き続き、リーダー加賀山ゆきお。そして私が個人的に好きな芳賀紀行!そしてそして去年はシュワンツという大目玉だった3人目のライダーは現役モト2ライダーでもあるドミニク・エガーター!チョイスが渋い。そしてすごい!彼はモト2開幕時からタイヤを滑らす、いわゆるドリフト走行を好むライダーとして有名です。これはあくまで私の見た目からの判断ですがイケイケなニーちゃんって感じ。そして今年はモト2でも大活躍。最近は基本的にGPライダーって8耐に出ないが(HONDAとか契約ライダーは別として)、どういう経緯で参戦なのかは知らないが、恐るべきはその人脈を持つ加賀山選手なのかもしれません。エガーターはテクノマグCIP時代の故・富沢選手のチームメイトでした(その関係?)。このチーム去年は初出場で3位表彰台。今年はどういう走りを魅せてくれるのか??そして私は個人的に芳賀選手の走行が観たい。
▼加賀山選手。SUGO、優勝おめでとうございます!
▼芳賀選手。JSBでスポット参戦はどうですか?
▼8耐ではタイヤにやさしくないドリフトは封印?D・エガーター。
by motoGP
KAWASAKI
#87 Team GREEN (BS)
カワサキファンなら知らない人は居ないであろうチーム・グリーン。全日本ではロード、オフともに参戦しており満を持して8耐に今年参戦してきました。あまり予算は無いであろうが、よく参戦してくれました。それでも参戦してきたのは優勝を狙えるからとも考えられます。SBKでもとトム・サイクスが活躍しており、国産マシンのポテンシャルは他社を圧倒しています。今年のスタンドは緑一色が多そうだ(笑)ちなみにチームグリーンは31年目を迎えるらしいです。ライダーはカワサキといえばこの二人、柳川明選手と藤原克昭選手。柳川選手はJSBでも活躍し続けており知っている方は多いでしょう。藤原選手は近年アジアロードレース選手権に600SSとして参戦しており、8耐ではもちろん1000ccマシンの共有なので一番苦労するのが藤原選手だと私は感じる。もう一人はチームグリーンの新人、渡辺一樹選手。先の二人とは年も経験も全然違います。しかしながら彼は若手らしくライディングも豪快でJSBでは果敢に攻めています。今年のオートポリスでは予選で1秒程コースレコードを更新しました。新旧(と言っていいのか?)カワサキライダーの挑戦はカワサキファンでなくとも見ものです。ちなみに渡辺選手のツイッター、ブログはなかなか面白いので良かったら是非。
▼カワサキのすべてを知り尽くしているいぶし銀、柳川選手。
▼バイク界でアニキといえばこの人、克昭さん。
by kawasaki
▼スライドコントロールが巧い、カワサキの弾丸、渡辺選手。
#01 エヴァRT初号機シナジーフォースTRICKSTER (DL)
例年、カワサキファン、並びにアニメエヴァンゲリオンファンが応援するチームといえばこちら。今年はチーム・グリーンがいますがカワサキ系チームでは最有力候補であり毎年、熱い戦いをするチームです。ライダーはイケメン井筒仁康選手、個人的に2012年GMT94のチェカ(弟)とのバトルで感動した出口修選手、そして今年参戦の外国人ライダーのグレゴリー・ルブラン選手。調べてみるとカワサキフランスSRC(耐久で有名)の選手でフランスのスーパーバイクのチャンプ(どれくらいの層かは私には分かりません)でもある選手です。去年トリックスターがル・マン参戦したのですがその時に知り合ったようですね。ソースはここ。以外にカワサキ・ワークスを食ってしまうかも…。あと、グッズとかもエヴァ関係でヨシムラ並に一部がすぐに売り切れてしまします。欲しい方は早めに!あとHPとかもチェックしとくといいですね。
▼性格も漢な井筒選手
▼今年も魅せてくれ出口選手!
▼フランスチャンプ
伏兵
#94 YAMAHA FRANCE GMT94 MICHELIN (MI)
このチームもヤマハの耐久チームの一つです。さらに今回このチームを伏兵としたのは、このチームがミシュランの代表チームだからです。去年はYARTとかが主に役割を担っていましたが、今回はこのチームがそうだと言えます。毎年予選タイヤがある言われているミシュラン。本戦も他社とは違う走りを見せてくれる可能性が十分にありえます。それにタイヤとは関係なく速いんですよね、このチーム。ちなみにカルロス・チェカの弟が走っています。
▼間違いなく上位に来るでしょう。

一言
今回は清成龍一選手が参加しません。理由は今年苦渋の決断(だと思う)でホンダからBMWに移籍しました。少し前までBMW MOTORRAD FRANCEというチームが居たので、そこで走れた可能性もありましたが、BMWが力を入れなくなったって、今年は他にもお誘いはなかったようですね。残念で仕方ない。でもその分、最近BSBで優勝したりして調子は良さそうなので、あちらでの活躍がんばって下さい。
▼残念で仕方ない。Mr.8耐。
どうでしたか?もしかしたらいろいろと内容が間違っているかもしれませんが、8耐前によかったら参考程度にしてみてください。
そして今回の殆どの写真はここから使わせていただきました。サトウさんの撮られる写真を私は毎回楽しみにしています。是非今年の8耐も撮っていただきたいです。有難う御座います!
あと、この後ちょくちょく更新するかもしれません。それでは。